京 銘 竹

煤 竹(すすたけ)

Precious Bamboo Poles:Smoked antieque Bamboo <Susu-Take>    
 日本の伝統建築の形態の1つとして「草葺屋根」があります。軽量で弾力性に富む竹はその構造材 として使用されました。囲炉裏の煙で燻され続けたその竹が150年から200年くらい経過すると、茶褐色の深い味わいをもった色艶となります。この竹を煤竹と呼びます。
縄でくくられていた跡である淡い色の部分(縄目)との色の濃淡は一本一本異なり、これが煤竹の醍醐味です。
煤竹の濃淡が現わす趣は景色と呼ばれ、長い年月のみが創り出すことのできる造形です。
  • すす竹